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企業買収の情報を探る為、秘書のクレアに身元を偽って近づくプレイボーイのマックス。クレアは悪女タイプかなと思いきや、すごく女らしいおとなしいタイプなので意外でした。この消極的なところにマックスは夢中になってしまうのですが、お約束のとおり最悪のタイミングで正体がばれてしまい、彼を避けるクレアを追いかけまくるマックス。彼女を手に入れる為に会社中の人事を私情で動かしたり、電話一本かければ誤解されることもなかったのにあえてしなかったりと、この人ホントに有能なのだろうか?と思うところも多々ありましたが、全体としてはおもしろかったです。
ああ、私も言ってみたい…。「結婚式で豊かなる時も貧しき時もって誓ったじゃない。お金持ちだからってなぜいけないの?!」 いいえ、いけなくなんてありませんとも!
芝居をつづけろ治療こわれた夜明けショウ・ビジネス名画わたしの好みはブロンドあの豪勢な墓を掘れ!野牛のさすらう国にてベッツィーは生きている本音最後の演技うららかな昼下がりの出来事ほくそ笑む場所針フェル先生あなたは嫌いです強い刺激以上の16短編が収録されています。ホラーよりのミステリーが多いように思いますが、中には戦争に対する批判を暗に提示している話も。どことなくブラック・ユーモアが効いた文章と最後の1行がとてもいい味を出していて、どの物語も全体が締まって見えます。セリフ運びのテンポも良くて素晴らしいです。
1、2と調子が上がってきて、この3巻で最高潮に達したという感じ。これまでは歴史と嘘をうまく織り交ぜたような感じでしたが、今回は最初から本当にあったことのように描かれていて凄くリアル。「見てきたような嘘」と言いますが、作者がタイムトラベルでもしたんじゃないかと思えてしまうほどです。遠く故郷を離れたフランドルの地で、絶望的な状況の中でも誇りを失わず戦い抜く男たちの姿に感動しました。
バックホーン・ブラザーズの4冊目最後で思わせぶりに終わった部分からはじまっていました。とにかく7年たってソーヤーの息子であるケイシーがこの本の主役になり世代交代しても過去4冊の主役の皆さん、若若しくて驚きました(笑)それにしても次のヒーロー候補とも言える息子がまた増えていました。作者には是非あの息子を主役に続きを書いてもらいたいです。
ハリントン・ヘクストはイーデン・フィルポッツの別名義。 イングランドの地方名家を襲った連続殺人。田園小説を得意としたフィルポッツらしく、地方名家のいやなところが書き込まれており、いかにも実在しそうな人物造形には感心させられた。 ミステリとしての出来はお粗末。結末には腹を立てる人も多いだろう。巻末で真田啓介が30頁近い解説を行っているのも、出来の悪さを弁解するため。
文化人類学者のリバティが論文執筆のためにひきこもった山小屋で、おこったできごと…おもしろくてあっという間に読んでしまいました。森の中で倒れている彼を助けるのですが、彼は23世紀からきた男だった。そのことがいつばれるんだろうと、こちらはハラハラものです。リバティのキャラクターも私のお気に入り。一途さがかっこいい。二人でエアーバイクに乗って森の中を飛ぶのですが、自分もそこにいるような気がしてまりませんでした。ここが、この作品の一番引き付けられる部分だと思います。
久々にやってくれましたよ、女王ダイアナ! 読めば読むほど迷路の中を彷徨うように思考が翻弄され、掻き混ぜられるのですが、いったん読み始めたら止められない! 生真面目なルパートが「分割」されたマリーのために、危険な魔法である「バビロン」への道を開いた時は、とてもぞくぞくしました。また、『花の魔法〜』で出ていたニックにも会え、彼の言う「自分本位」の意味がわかります。 上下巻とボリュームたっぷりの『バビロンまでは何マイル?』始めから終わりまで楽しめる、おすすの物語りです!
1.グレイのフラノを身につけて2.ひる3.監視鳥4.風起こる5.一夜明けて6.先住民問題7.給餌の時間8.パラダイス第29.倍額保険10.乗船拒否11.暁の侵略者12.愛の語学以上の全12話が収録されています。全篇SFとブラックユーモアだらけ、バカバカしいことを真面目腐って会話している登場人物達とマッチしたSF世界が、ある意味もう1つの未来の形を暗示しているようです。読後は妙な脱力感が・・・でも、読み応え充分です。フレドリック・ブラウンのユーモアセンスが好きな方は、きっと楽しめると思います。
ヒッチコックの「裏窓」原作を含む、ウールリッチ円熟の4冊目。雰囲気が今までと違うのもあって、一番楽しめるかもしれない。オチが判っていても盛り上がるサスペンス感は相変わらずで、辻褄なんてけっこうあってなかったりするのに、現代においても映像化したくなるというのも納得。